福岡県宇美町と直方市で下水圧送管を洗浄
研究会会員の㈱環境開発(本社:福岡市、牟田義彦社長)は、10月26日に福岡県宇美町、10月31日に同県直方市で下水圧送管(マンホールポンプ)を洗浄しました。下水圧送管の洗浄はこれらの現場が九州初となります。洗浄業務に合わせて行われた現場見学会には、宇美町、直方市をはじめ周辺自治体・民間業者ら約90人が参加しました。冒頭、同社の牟田幸平常務が挨拶に立ち、「従来の洗浄工法の課題を克服したアイスピグの特徴や洗浄効果を目と肌で感じていただければ」と呼びかけ、見学者は実際に特殊アイスシャーベットに触れて感触を確かめました。
宇美町の洗浄対象管路は平成7年頃布設の鋳鉄管(φ75)で延長は188m、上下流の高低差は約20mでした。上流のマンホールポンプから注入された白い特殊アイスシャーベットは、その管路の水流と水圧で押し流され、約5分後に回収口に設置した透明のアクリル管に黒く変色して到着。洗浄作業は約15分で完了しました。一方、直方市では塩ビ管(φ100)250mを同様に洗浄しました。洗浄後、宇美町では洗浄区間の流量が11%回復、同様に直方市では65%回復しました。
九州では今年2月に大牟田市東部環境センターの処理水放流管をアイスピグで初めて洗浄し、約5割の流量回復を果たしています。この結果から評判が広がり、今回の洗浄につながりました。来年度もすでに具体的な物件の引き合いが複数あり、九州のアイスピグが加速度的に広まることが期待されます。
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