秋田県三種町で下水圧送管を洗浄

アイスピグ東北地域協会の豊興産株式会社(秋田市:石黒望社長)は3月下旬、秋田県秋田地域振興局建設部下水道課から長距離下水圧送管の洗浄業務を請け負いました。全長2,840mの対象管路(口径150mmの鋳鉄モルタルライニング管)を3区間(第1区間:1,100m、第2区間:890m、第3区間:850m)に分け、区間毎にアイスピグで洗浄しました。H28年度に先行して第1区間を洗浄していたことから、今回は第2・第3区間を2回ずつ計4回洗浄する計画でスタート。まず第2・3区間の1回目の洗浄を行いました。ところがアイスピグの回収時間や流量データに想定・実測で大幅な差異が生じたため、実測の流量データ等から逆算し管内堆積物量を推定した結果、第1区間の堆積物量が一番多いと推定されたので、残る2回分の洗浄を第1区間に振り替えることにしました。それと追加で2番目に堆積物が多いと推定された第3区間を1回目とは逆方向から洗浄することで万全を期しました。その結果、延べ5回の洗浄により、区間全体の流量は洗浄前の20立方㍍/時から41立方㍍/時まで回復し、十分な効果が確認されました。尚、今回の洗浄作業では、山形県酒田市の環清工業株式会社で製造した特殊アイスシャーベットを使用しました。

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水道事業所のインタビュー(五條市、伊賀市)

3月9日に奈良県五條市水道局、5月10日に三重県伊賀市上下水道部に対して、インタビューを実施しました。

五條市ではH28年3月に管内に付着したマンガン除去を目的に、延長約1,300m(口径150mm、管種はアラミド外装ポリエチレン他)の送水管を洗浄。その結果マンガン除去により送水能力も改善し、上々の評価をいただきました。

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一方、伊賀市ではH26年度から継続的に採用いただき、H29年度までにすでに9箇所で洗浄作業が行われました。洗浄延長はダクタイル鋳鉄管で1,180m、塩ビ管で550mとなっています。計画的な管路の延命化措置として、これからも採用を継続いただけるとのうれしいお話もしていただきました。

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お忙しい中、今回のインタビューにご協力いただいた皆様(五條市:新宅様、前様 伊賀市:堀山様、東様、稲嶌様)に感謝いたします。尚、インタビューの詳細は、日本水道新聞(5月28日号)に掲載されています。

大和市の下水圧送管を洗浄しました

東亜グラウト工業㈱は、神奈川県大和市深見城ヶ岡地区で下水圧送管の洗浄を実施しました。洗浄対象管路は、北部浄化センター近傍の境川沿いに布設された圧送管(φ200の鋳鉄管)で延長は750mでした。上流側では圧送ポンプでの圧力異常などの不具合はないものの、下流側吐出し口ではマンホール蓋内面や受け枠の腐食劣化が著しいため、同市では管内部でも同様の腐食劣化が進行していると判断して、管内の堆積物等の除去による腐食環境の改善を目的に洗浄を実施しました。夜間に行われた洗浄作業は約30分で終了し、吐出し口での硫化水素濃度は0ppmになりました。今回の予防保全的な洗浄作業の実施により腐食環境が改善されたことで、管路の延命化が期待されます。また、回収物の中には塩ビ管の破片や目薬ケースなど大きな固形物も含まれており、アイスピグの優れた洗浄力と搬送力が確認されました。

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累計洗浄延長が57kmになりました

2017年度の洗浄実績は、物件数で28件(前年28件)と横ばいに終わりましたが、洗浄延長は17km(前年14km)となり、前年を上回りました。2018年3月末までの累計実績は物件数で118件、洗浄延長で57kmになりました。尚、物件の内容につきましては実績集を更新(4月10日)していますので、参照願います。

アイスピグ洗浄実績集(平成30年3月版).pdf

大津市の配水管を洗浄しました

藤野興業株式会社(本社:富田林市、藤野正勝社長)は3月7日、滋賀県大津市の配水管を洗浄しました。対象は同市石山内畑町内のダクタイル鋳鉄管で、延長は419m(φ100・・・321m、φ75・・・98m)でした。人口減に加えて、配管の一部は布設後40年を経過しており、赤水の発生が課題となっていました。口径75mm側から特殊アイスシャーベットを2.2トン注入。回収側で排出された夾雑物には赤さびや剥離したシールコートが含まれており、洗浄後の管内カメラ調査でも除去の効果を確認することができました。

大津市企業局維持管理課の林氏は「お客様に水質の悪い水を供給することは許されない。この地区の管路更新には見込まれる収入以上のコストがかかるため、維持管理を工夫することによって現在の管路を可能な限り使用していくことが求められている。」として、洗管による延命化の必要性を指摘しました。全国には同町のような人口減少地域が多数存在するので、アイスピグの出番は今後益々増える・・・そう感じた今回の現場でした。

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鳥取市に製氷機(6号機)が設置されました

国内では6台目となる「特殊アイスシャーベット製造機」一式が鳥取市に設置されました。この製氷機一式を購入したのは、鳥取市に本社を置く因幡環境整備株式会社(国岡稔社長)で、本社倉庫の一部を改装して常設しました。イギリスのブリストル港を出航した製氷機一式は、神戸港を経由して3月1日に陸路トレーラー3台で鳥取市に到着しました。翌日からイギリスの技術者3名で設備の設置、調整および製氷試験を行い、順調に製氷できることを確認して無事引渡しとなりました。4月から実現場での洗浄を開始する予定です。

国岡社長は「近いうちにアイスピグ中国地域協会を立ち上げ、アイスピグを中国地方全域に広めていきたい。会員会社については、既存の概念にとらわれない斬新なメンバー構成にしたい。」と大変意欲的な将来展望を語っておられました。尚、現在活動している地域協会は、北海道・東北・関東・中部の4地域です。

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大牟田市の圧送管洗浄を追跡調査しました

昨年2月に福岡県大牟田市環境部で実施した、し尿処理圧送管洗浄のその後について追跡調査を試みました。同市環境部の井上政彦主査によると、1年たっても回復した流量を維持しているとのことです。アイスピグによる洗浄で管内の堆積物が除去できたことに加え、管内に堆積物が溜まりにくいよう維持管理面で創意工夫を心がけたことの相乗効果が発揮されました。日本下水道新聞の石田記者のインタビューに、身を乗り出して説明する姿に、井上主査の維持管理にかける熱い思いが伝わってきました。インタビューの詳細は、下記の3月14日付日本下水道新聞を参照願います。

2018031614日本下水道新聞_大牟田市.pdf

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福岡市の研修会で講演をしました

研究会会員の㈱環境開発(本社:福岡市、牟田義彦社長)は2月16日、福岡市道路下水道局下水道施設部の技術研修会で「アイスピグ管内洗浄工法」について講演しました。会場の西部水処理センターには30名を超える職員が集まり、熱心に講義に耳を傾けていました。休憩時間に「名古屋市の下水道展(2016年7月開催)でアイスピグのデモを見ましたよ。」と声を掛けて下さった方がおられ、この時は事務局としては大変うれしい瞬間でした。今年の下水道展(北九州市で開催)でも、名古屋市開催時と同様に実際のアイスシャーベットを使用してデモを行うことになっています。熱心に聴講している職員の皆さんの姿を見ていると、「九州全体にアイスピグが広がる」・・・そんな期待感を抱かせるようなすばらしい研修会でした。

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