北海道網走市のデモ洗浄

研究会会員の㈱TMS工業(渡邊仁社長)は6月17日、網走市で地元の㈲リンクの協力をいただき、アイスピグのデモ洗浄を行いました。現場は網走国定公園内のサイクリングロードに面した一帯です。洗浄対象は管径150mmの鋳鉄管で、延長は1.2kmの下水圧送管(マンホールポンプ)でした。網走市水道部下水道課は「マンホールポンプの長期間使用により管壁に夾雑物(スカム・油)が付着又は堆積している可能性があり流量低下を起こしている。その為、上流部分は250m毎に点検口を設置し高圧洗浄を実施してきたが、マンホールポンプを長時間停止できないので、長距離を短時間で洗浄できるアイスピグを試すことにした。」とのことです。

当日は網走市に隣接する大空町と北見市の下水道担当者も駆けつけ、洗浄作業を熱心に見学していました。まず、注入口でアイスシャーベットを手に取って確認した後、1.2km先の回収口へ移動してアイスシャーベットの到着を待ちました。約40分後、回収口に設置された透明アクリルパイプに真っ黒になったアイスシャーベットが到着し、約1時間で洗浄作業が完了しました。

6月13日には旭川市でアイスピグ洗浄が行われており、今回の網走市が北海道での2例目となりました。

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下水道展で実演を行います。

東亜グラウト工業㈱は7月26日~29日の4日間、ポートメッセなごやで開催される「下水道展’16名古屋」に出展します。アイスピグコーナーでは、透明の模擬管路の中に実物のアイスシャーベットを注入し、そのアイスシャーベットが管内の夾雑物を抱きかかえて移動する様子を目の前で見ていただきます。1日に4~5回の実演を予定しておりますので、是非ご来場ください。お待ちしております。

「インフラ検査・維持管理展」に出展します。

東亜グラウト工業㈱は7月20日~22日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第8回インフラ検査・維持管理展」にアイスピグ管内洗浄工法を出展します。昨年(第7回)の会場への来場者総数は約3万人で、当ブースへの来場者も512人(前年比133%)と、年々活況を呈してきています。当日は同時に多数の展示会が開催されており、相互入場も可能となっていますので、お楽しみいただけると思います。是非ご来場をお待ちしております。

旭川市で汚水圧送管の洗浄を行いました。

研究会会員の㈱TMS工業は6月13日、受託会社である㈱旭川浄化の協力を得て北海道初となる「アイスピグ管内洗浄工法」による汚水圧送管の洗浄を行いました。当日は現場見学会も兼ねて行われましたが、近隣自治体の下水道担当者や業者等80人強が参加、現場見学会としては異例の大人数となり、アイスピグに対する関心の高さを伺わせました。

現場は旭川市台場1条3丁目地内で、管路は管径100mmのダクタイル鋳鉄管で、延長186Mの汚水圧送管(マンホールポンプ)が洗浄対象でした。

冒頭、旭川市水道局上下水道部下水道施設課から、過去に圧送管が閉塞したため「開削して管を切断し、高圧洗浄車等により油脂分などの夾雑物を除去したものの、圧送管全体が完全に洗浄された訳ではない」との説明がありました。引き続き㈱TMS工業・渡邊社長による工法紹介の後、実際の洗浄作業に入りました。見学者は最初に注入口に集まって、実際にアイスシャーベットに触ってみて感触を体感、続いて回収口に移動してアイスシャーベットの到着を待ちました。約10分後、アイスシャーベットが白や黒の夾雑物を運んでくる様子を、特別に設置した透明管で確認しました。今回はアイスシャーベットの注入から回収まで約15分間で洗浄作業を終了しました。

市内にはマンホールポンプが41箇所あり、まだまだアイスピグの出番がありそうです。

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改正下水道法の勉強会を行いました

アイスピグ関東地域協会(石塚文規会長)は5月25日、会員7社・14名が参加して昨年施行された改正下水道法の勉強会を行いました。冒頭石塚会長から「この改正はアイスピグにとって追い風なので内容を良く理解して役所営業を進めてください。」との挨拶がありました。引き続き、関東地域協会の松岡顧問(東京都下水道局OB)が講師となり、改正のポイントを詳しく説明しました。今回の改正で、圧送管路のうち腐食の恐れの大きい箇所については5年に1回以上の点検が義務付けられたことにより、アイスピグ管内洗浄工法が使用される範囲は更に広がることになるでしょう。

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洗浄距離の累計が25kmを突破しました。

2015年度のデモを除くアイスピグ現場洗浄実績は、物件数で25件(前年15件)、総延長で10.6km(前年7.9km)と順調に推移しました。2012年3月に大阪で初めて採用されてから2016年3月末までの累計では、物件数で50件、総延長で25.1kmになりました。これを分野別に分けると、下水が60%、水道が14%、その他(民間工場・消雪管等)が26%となり、特に2015年度に「その他」が大きく伸びています。2016年度は50物件受注を目標に、累計100物件、総延長50km突破を目指したいところです。

    
   
       
 
   
 

さいたま市の下水圧送管でデモ洗浄を行いました。

 アイスピグ関東地域協会(石塚文規会長)会員の東亜グラウト工業は、4月22日にさいたま市緑区でアイスピグのデモ洗浄を行いました。当日はさいたま市や蕨市の下水道関連の職員やアイスピグ関東地域協会の会員会社等多数が詰め掛け、洗浄作業を熱心に見学していました。今回の対象管路は下水圧送管(マンホールポンプ)で管径75mmのダクタイル鋳鉄管、管路延長は115.3Mの現場で行われましたが、管路内が比較的きれいだったので、いつものような真っ黒いインパクトのある夾雑物は排出されませんでした。しかしながら、回収口ではアイスシャーベットが夾雑物をしっかり包み込んで出てくる様子がはっきりとわかり、アイスピグの優れた搬送能力が証明されました。

 埼玉県では2月に白岡市が下水圧送管にアイスピグ管内洗浄工法を採用してかなりの効果をあげており、今回中心都市のさいたま市でも実施された事で、県内での広がりが期待されます。

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初めて水道管のマンガンを除去しました。

藤野興業(藤野正勝社長)は3月24日、奈良県五條市で、簡易水道の管内に付着していたマンガンを国内で初めて除去しました。現場は同市西吉野町の統合原水供給施設の高低差230M・管径150mm(ダクタイル鋳鉄管他)・延長1,319Mの難所で、2.2トンのアイスシャーベットを積載した専用デリバリーユニット車3台を配置して約3トンづつ2回洗浄を行いました。その結果、回収口からは相当量のマンガンを含んだ夾雑物が回収され、更に低下していた流量もほぼ設計流量まで回復した為、五條市からも高評価を得ることができました。国内にはマンガン対策に苦慮している自治体がかなりあると思われ、今回のように難所でのマンガン除去の成功は、それらの自治体にも朗報となるのではないでしょうか。

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