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2015年3月26日
下水圧送管の流量が大幅に改善

東亜グラウト工業(株)と(株)山越は3月11日、松本市島内山田地区で下水圧送管の洗浄を行った。

今回の洗浄場所はマンホールポンプで下水を高台に圧送する管路で、管種はHIVP100mm、全長913m、高低差35m。ポンプ流量が4割以上低下したことから、松本市上下水道局がマンホールポンプのオーバーホールと管路の清掃を計画。長距離を1回で洗浄でき、詰まることのないアイスピグ工法が採用となった。元請けは東亜グラウト工業(株)、施工は中部地域協会の(株)山越が担当。

本圧送管路はポンプ位置と末端の高低差が35mと大きく、また管内の詰まりもかなり進行していることから、アイスピグの圧送圧力が高くなり圧送ができなくなる危険が予想された。そこで今回の洗浄では始点と終点を逆にし、末端位置から特殊アイスシャーベットを注入しマンホールポンプ方向に押していく通常と逆の方法とした。この方法では35mの高低差も押し流し方向に効くためアイスピグの圧送に有利となる。注入口に特殊アイスシャーベットを注入しアイスピグを形成後、用意した給水車の水をデリバリーユニットのポンプで注入しアイスピグを押した。

回収口では管内の汚れを含んだ真っ黒なアイスシャーベットが排出され、松本市の担当者からも「こんなに汚れているとは思わなかった」との驚きの声が上がった。アイスピグ洗浄によって80ℓ/minだった流量が185ℓ/min(1.85倍)まで増加、ほぼ元通りの流量に回復した。

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